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韓国の全羅北道でAI発生 H5N1型ウイルス コピーで有りますが・・・・・肉は高騰で餌も高騰ですね。
2008.04.15発行 高病原性鳥インフルエンザ(AI)の脅威もやや薄らぐと思われた4月に入って隣国、韓国の全羅北道で13か月ぶりにH5N1型のAIが発生した。4月9日現在、5か所で感染が確認され、今後さらに広がることも心配されている。これまでは、韓国での発生1〜2か月後に日本でも発生しているため、十分な警戒と防疫体制の徹底が求められる。
韓国南西部の全羅北道金堤市の約15万羽の採卵養鶏場で約1000羽の鶏が死んだ4月1日に鳥インフルエンザを疑う届出があり、2日の時点では2380羽が死亡した。国立獣医科学検疫院での精密検査の結果、韓国農林水産食品部は4日、H5N1型の高病原性鳥インフルエンザであると確認した。鶏が死亡し始めた3月27日から5日後の届出であり、H5N1型の確認は7日後であった。 3月31日には、約27キロメートル離れた井邑市永元面の食用カモ農場でも大量死が始まり、4月3日に疑いの届出が報告され、大量死から7日後にAIの発生が確認された。ただ、この農場からは、大量死が始まって3日目に加工場へカモが出荷されていたほか、出荷トラックは、全羅北道や全羅南道の10数か所の農場を行き来していたことも分かり、5日に淳昌郡東渓面、6日には井邑市古阜面、7日には金堤市竜池面のカモ農場でも相次いでAIの発生が確認された。9日現在、感染は5か所に拡大、今後も広がる可能性が心配される。 韓国政府は発生農場と半径500メートル以内の農場の鶏とカモなどの殺処分を行なうとともに、発生農場から半径10キロメートル以内を移動制限区域に指定したほか、8日には李明博大統領が全羅北道を訪れ、拡大防止に全力を尽くすよう指示している。 韓国での高病原性AIの発生は、2003年(平成15年)から04年(同16年)、06年(同18年)から07年(同19年)に次ぐもので、13か月ぶり(弱毒タイプのH7N8型は昨年11月に発生し、これを受けて日本は家きん肉などの輸入を停止している)。 韓国でのAI発生を受けて農林水産省は4日、国内防疫の強化を図るため、各都道府県に対し(1)飼養衛生管理基準の順守と異常鶏発見時の早期通報の徹底(2)的確な病性鑑定の実施(3)危機管理体制の点検――を指示するとともに、養鶏関係団体を通じて防疫の徹底を要請。養鶏関係団体は、韓国や農林水産省からの情報を会員に伝え、防疫の徹底による発生防止を呼びかけている。 平成16年1月に79年ぶりに山口県で発生した高病原性鳥インフルエンザの場合は、韓国での発生から約1か月後、19年1月11日に宮崎県で発生した場合も、18年11月25日に全羅北道益山市で発生してから約1か月半後であったことからすると、今回の発生についても、わが国としての十分な警戒と防疫体制の徹底が求められる。
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