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NO.6087   雄の横班プリマスロックの羽色  とりどし  01/17-13:48
こんにちは。勉強させて頂いています。
我が家に半年過ぎの横班プリマスロックの雄が2羽いるのですが、
1羽が雌と同じくらいに黒く、もう1羽は横班なのですがとても白
っぽいです。雌雄の見分け方を調べると、「雄は白の比率が雌より多
い」といろいろなHPで見るのですが、
私を含め飼育していらっしゃる方のHPなどの雄を見ると雌と同じ
くらい黒い雄はよく見ます。
黒っぽい雄は純粋な横班プリマスロックではないのでしょうか。
教えて下さい。



NO.6093   Re: 雄の横班プリマスロックの羽色  こんちゃん  01/17-23:16
とりどし様、こんばんは。
同じ種類でも、個体差があるのが普通ですので、一概に雑種とも言えません。個体差なのか、遺伝子に違いがあるのかは、判断が難しいところです。
私も詳しくは判りませんので、理論的な説明だけで、参考になるかどうか判りませんが記載してみます。
横斑は、羽毛の色素の沈着と抑制を交互に繰り返す遺伝子によって発現するのですが、通常この遺伝子を雄は2個、雌は1個持っています。この遺伝子が2個の場合(つまり雄)は、色素が抑制される部分が多くなるので、結果白っぽい印象を受け、雄雌間で横斑模様の幅に違いがあるように見えてしまいます。
この雌雄間の模様の違いを無くするため(見栄えを良くする為)、わざと交配によって1個の遺伝子を持つ雄を作ると、雌雄間で同じ模様であるように見えます。つまり黒っぽいということになります。
とりどし様の鶏は、この違いがあるのかもしれませんね。
どちらも横班プリマスロックと言えると思いますが、1個の遺伝子を持つ雄を固定することはできません。雄は2個、雌は1個の遺伝子を持つのが普通です(遺伝子上も純粋と言える)。なお、1個の遺伝子を持つ雄を親にすると、2個の雄(白っぽい)、1個の雄(黒っぽい)、1個の雌(黒っぽい)、持たない雌(模様が無い)が生まれる可能性があります。
とりどし様の鶏がどうなのかは、入手先の方にどのような親の交配で生まれたものかお尋ねすると判るかもしれません。

NO.6095   Re^2: 雄の横班プリマスロックの羽色  とりどし  01/18-11:03
こんちゃん様、ありがとうございます。
非常にわかりやすく説明して頂いて、よく理解できました!
このプリマスロックは交流のある養鶏場を営んでいる方から頂いたものですので、うかがってみようかと思います。
黒っぽい雄を親にする予定ですので、模様のない雌が産まれる可能性があることも少し楽しみに思います。親雌からは、はずれるかもしれませんが。
タマゴの色についても同じように考えていいでしょうか。
我が家の雌はようやく初産卵をはじめたのですが、薄い桜色のタマゴを産む固体と、濃い茶褐色のタマゴを産む固体がいます。
調べてはみたのですがはっきりわかりませんでした。もしよろしければご教授くださいませ。

NO.6101   Re^3: 雄の横班プリマスロックの羽色  こんちゃん  01/19-00:17
とりどし様
> このプリマスロックは交流のある養鶏場を営んでいる方から頂いたものですので、うかがってみようかと思います。

営利の飼育では羽色(見た目)にはあまり注意を払わず交配されているかもしれませんね。しかし、親の特徴が判れば、とりどし様の鶏が個体差によるものなのか、遺伝子の数が違うからなのか、参考になると思います。

> 黒っぽい雄を親にする予定ですので、模様のない雌が産まれる可能性があることも少し楽しみに思います。

うまく模様の無い雌が生まれれば、間違いなく親雄の横斑遺伝子は1個だと断定できます。理論上の出現確率は1/4です。なお、この模様の無い雌(遺伝子を持たない)と白っぽい雄(2個)を交配すると、100%黒っぽい雄と黒っぽい雌(いずれも1個の遺伝子を持つ)が生まれます。

> タマゴの色についても同じように考えていいでしょうか。

アローカナスの青い卵殻遺伝子は優性遺伝するので、交配選抜を繰り返せば、青い卵(濃淡は出ます)を産むプリマスロックも作ることが出来るのですが、薄茶色の濃淡の差は個体差によるものだと思います。従って、羽色の遺伝と同じ考えはできません。しかし、希望する色の卵を産む個体を親にして何代も交配選抜を繰り返すことで、濃淡の差は少なくなっていく可能性はあると思います。ただし、この濃淡は単に個体差だけでなく、その鶏の体調や産卵頻度によっても若干違ってくると思います。

とりどし様は、とてもよく観察されており、熱心に飼育されているのが判りますね。これからも可愛がってあげてください。

NO.6102   Re^4: 雄の横班プリマスロックの羽色  とりどし  01/19-07:03
こんちゃん様、ありがとうございます。
教えて頂いたことで、羽色の濃淡は固体差で、遺伝子の数によって濃淡が違ってくるということがわかりました。
特別な羽色のプリマスロックを作出しようとしない限り、羽色の濃淡はあまり気にしなくてもよいのですね。
タマゴの濃淡についても、純粋種であれば体調と固体差によるものだろうと教えて頂き、疑問が晴れました。
鶏は観賞用にしても肉卵兼用種にしても、とても美しいものですね。
そして人間にここまで慣れるものだとは思いませんでした。
この子たちは夏前に2週令くらいの時に我が家に来て、親もなく自分たちで身を寄せ合って育ってきました。放し飼いにしているので、2ヶ月令くらいのときに逃げ出したこともあったのですが、怪我もしながらも3日後に自力で我が家にもどってきたという嬉しいこともありました。その子は今、7個のタマゴを産んでいます。
烏骨鶏も飼っているのですが、なんとかプリマスロックに就巣性が残っていて、自力で繁殖できることを祈っているところです。
長文になりました。こんちゃん様ありがとうございました。

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