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> 郵パックなどでも送ることができるんですか > できれば、もっと具体的に教えてください。 > お願いします。
日本郵便のHPに 「荷物(ゆうパック)のQ&A」があります。 Q「生きた動物をゆうパックで送れますか?」 A「脱出や排泄物の漏出を防ぐ包装をしていただくことにより、 ゆうパックで送ることができます。…(略)」
万歳!めでたしめでたし…ではありません。 関門がいくつもあるんです。
実際に日本郵便窓口にいくと きっとこう言われることでしょう。 「お客様、このような物はお引き受けできません。困ります。」 これが普通だと思います。
さてどうするのか? 日本郵便「お客様サービスセンター 電話0120-23-28-86」 に問い合わせ 以下のことを上手に説明してください。 (1)脱出の心配はありません。段ボール箱にガムテープで厳重に封をしました。(もちろん、生きて呼吸するための空気穴はあける。) (2)排泄物の漏出を防ぐために、 段ボールの底10センチの高さまで ビニルシート(ゴミ袋代用)が敷いてあります。その上に新聞や籾殻を敷き、排泄物の水分を吸収するようになっています。 他人の他の郵便物を ぬらしたり 汚染することはありません。もちろん水は入っていません。鶏は2、3日水を飲まなくても平気です。 (3)他の郵便物に臭いが移るような強い臭いはありません。 (4)鶏は暗闇では活動しない大人しい生き物です。(トリ目) 箱の中に じっとうずくまり、暴れることはありません。 (5)実際に、ふつうに宅配便で送ってもらったことがあります。(実績を挙げる) (6)今(春や夏)なら、気温の問題もありません。配達までに暑くて弱っちゃう、寒くて弱っちゃうということもありません。 (7)生きて到着しなかったとしても、決して賠償は求めません。 (8)先方の受取人は必ず 郵便物到着日に 郵便物を即受け取る 手はずになっています。配達担当の支店に この郵便物を預けっぱなし(保管してもらう)にしてしまうようなことは 決してありません。
上手に話しを伝えることができて、 電話の向こうから OKがもらえたら、次の関門です。
実際に 日本郵便窓口に行きます。 HPに「生きた動物も送れる」とあることを話してください。 そのHP画面を印刷した物も持参し、職員に示してください。 ttp://www.post.japanpost.jp/question/153.html ↑頭にhをつける。 日本郵便「お客様サービスセンター 0120-23-28-86」に電話して相談し、OKをもらえたことも話してください。 そしてまた、前述の(1)〜(8)をしっかり話してください。 あの電話の職員と 目の前の窓口職員は 別人です。 決してめんどくさがらず、同じ話を丁寧に話してください。 窓口の職員は、上司(郵便課長クラス)を呼ぶでしょう。 そしたら、また窓口の職員に話したことをめんどうくさがらずに丁寧に1つ1つ 話してください。 (5)がたぶん最も 有効。反応がいいでしょう。ライバルである他の民間宅配便が引き受けるんだ…。 昔だったらあっさり「その宅配便に頼めば」というでしょう。民営化した今は大変な営業努力です。成績を上げなくてはならないのです。
めでたく引き受けてもらえれば 万歳です。 でもその前に 手落ちしてはならない準備が いくつかあります。
鶏の排泄物で最も悪臭なのは菜っ葉を食べて出るフンです。盲腸便ともいいます、長時間盲腸にため、消化しにくい青菜を便に変えるのです。これが臭い。だからこれから郵送するという鶏には 青菜を一週間くらい与えないこと。鶏にとって最も消化のいい穀類だけ与える。 少しでも 鶏の糞の臭気を抑える努力をしてください。
長距離の郵送の場合飛行機を使います。 中身とその数が分からないと 飛行機は運んでくれません。 必ず「種類」と「数」を ゆうパックのラベルに明記してください。 「生き物」「動物」「鳥」では いけません。 種類ですから「ニワトリ(烏骨鶏、アロウカナ、…)」と書かなくてはなりません。 例えば「昆虫」では運んでくれないけど 「スズムシ」なら運んでもらえるのです。1羽、2羽 の「数」もお忘れなく。
そうそう 「こわれ物注意」「なまもの」「天地無用」のラベルもきちんとはってください。
自宅まで配達ではない方がいいというのが あちらの本音です。 できたら、「郵便局留め」に してください (本当は「日本郵便○○支店留め」が正しい書き方ですが、この古い「局留め」という言葉はまだしっかり生きています。) でも、鶏を受け取る先方の住所氏名電話番号も忘れずしっかり書いてください。 そして「到着したらすぐ受取人に電話すること」のメモも必ず明記してください。 あなたはこのことを受取人とも連絡してきちんと段取りがとれるようにしてください。 到着の連絡があったら、 あるいは 到着予定の日になって日本郵便○○支店郵便課に問い合わせして到着の確認をしてもらったら、 必ず当日の窓口営業時間内に 引き取りにいってもらってください。(印鑑、身分証明 忘れずに) 先方の受取人としっかり段取りをつけてもらって、 トラブルのないようにしてください。 ゆうパックなら「追跡サービス」がありますから、これを利用するのも良いでしょう。いえ、これを活用し、日本郵便連絡待ちにしないで、 自分で到着の瞬間を把握するべきです。
成功を祈ります。トラブルもなく あなたが成功すれば 他の人の第2第3の鶏が 運んでもらえるようになります。 応対は誠実と真心で。ダメと思われるときは 潔く引く。 大人として よろしくお願いします。 大きなトラブルがあると、日本郵便内の連絡網で話はゆきわたり、もう、どこの支店も 引き受けてくれないこととなります。
それから 念のため。 世間で「鳥インフルエンザ」が話題になる季節に、 このことは 絶対に 試さないでください。 ダメに決まっているからです。 |