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今年の3月中旬、私は用事があって国外にいたのですが、ニュース報道を見て、目を疑いました。 報道では、日本は原発事故により滅びそうになっていて、外国人は国外退去しており、津波の映像では、家や車と一緒に人が流される姿が映っているように見えます。 死体安置所に並べられた無数の亡骸は、白や青の布に包まれ、親族を探す人たちが膝をつき1人1人の顔をのぞき込んでいました。 日本人とわかっては、まずいような気さえして、帰国するまで一言も日本語を口にしないで過ごしました。 帰国して、震災地と遠く離れているとはいえ、あっけないほどの日常が待っていたことにとまどいました。 家族も知り合いも皆元気でしたが、既に知人の消防署員さんが被災地に派遣になっていて、間もなく同業者が仮設住宅建設関連で、東北に旅立っていきました。 かつて被災地を経験したものとして、日常生活を取り戻されることを願ってやみません。 この1年、夏は暑く、冬はとても寒い日が続きましたが、鶏は昨春無声手術をしたアンテナちゃんたちを含め、1羽も欠けることなく元気に春を迎えました。
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