[ 烏骨鶏・にわとりのページ HOME ]




無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11298   無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
今年の3月中旬、私は用事があって国外にいたのですが、ニュース報道を見て、目を疑いました。
報道では、日本は原発事故により滅びそうになっていて、外国人は国外退去しており、津波の映像では、家や車と一緒に人が流される姿が映っているように見えます。
死体安置所に並べられた無数の亡骸は、白や青の布に包まれ、親族を探す人たちが膝をつき1人1人の顔をのぞき込んでいました。
日本人とわかっては、まずいような気さえして、帰国するまで一言も日本語を口にしないで過ごしました。
帰国して、震災地と遠く離れているとはいえ、あっけないほどの日常が待っていたことにとまどいました。
家族も知り合いも皆元気でしたが、既に知人の消防署員さんが被災地に派遣になっていて、間もなく同業者が仮設住宅建設関連で、東北に旅立っていきました。
かつて被災地を経験したものとして、日常生活を取り戻されることを願ってやみません。
この1年、夏は暑く、冬はとても寒い日が続きましたが、鶏は昨春無声手術をしたアンテナちゃんたちを含め、1羽も欠けることなく元気に春を迎えました。


Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11299   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
昔、実家に日当たりが良い広縁があって、ひいおばあちゃんがいつもそこで新聞を読んだり、お茶を飲んで過ごしていました。
広縁の床は無垢の杉板で、年月を経てわずかな節穴がありました。
広縁の下は鶏小屋になっていて、まだ幼稚園にも行かない幼児の私は、暖かな広縁でひいおばあちゃんと二人で過ごすのが日課で、その節穴に目を当て、矮鶏の姿を見るのが好きでした。
私にとって家で鶏を飼うイメージは、そんな環境が原点になっています。

私は素人で、飼っている烏骨鶏は「東京うこっけい」という、採卵用の品種です。
日本鶏がファッションモデルなら、東京うこっけいは、農業か工員といったところです。
日本鶏を飼っている知り合いは、「鶏を飼うことは、犬や猫のように整理されていない。あやふやな物をいろいろ見るより、その分自分の鶏の様子を見てやることだね。」と言われます。
家で長年犬を飼っていて、複数の動物病院であとで誤診がわかったことがあり、もの言わぬ動物の診察は難しいと痛感しました。
その体験から、動物全般について獣医師が専門家であっても、そのペット個体については、飼い主が注意して様子をみていないといけないと思っていました。
今はひとつひとつ根拠を確認して診断される獣医師にお世話になっています。
鶏の、動物病院のかかり方は、各自が環境や関わり方、飼う鶏の状態や金銭感覚などで、それぞれで判断しなければと思いました。

Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11300   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
とはいえ、素人の悲しさで、見れば見るほど不安になってきます。
たまに暖かい日に外に出していて、鶏がじっと座って目を閉じていたりすると、素人目にはウトウトしているのかグッタリしているのか、見分けがつかずにドキドキします。
顔色を見ようと思っても烏骨鶏は全員どす黒い顔をしていて、立ち上がって元気そうなフンをしたら、思わずホッとしたりします。

うちのご近所の方は、時々集まって飲みに行ったり、旅行に行くとお互いお土産を買って届けるような仲です。
友人や親族以外に、身近に親しい知り合いがいることは、非常に狭い分野で仕事をしている私にはとても貴重で、東京うこっけいにしたのは、近所へおすそわけを考えてのことで、8羽で1ヶ月100個以上産んでくれるのは、助かっています。

Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11301   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
無声手術を受けたボスくんとアンテナちゃんたちの毎日は、小屋の止まり木の、いつも同じお気に入りの場所で目覚めます。
朝、餌を取り替えに行くと、運動神経がイマイチなアンテナちゃんは、早い時間だと止まり木から降りられなくて、私が手を出すと、さっと手に乗り移って降ろしてもらいます。
雌にも2羽運動オンチさんがいて、いつも同じメンバーが甘えた声で鳴きながら降ろして貰うのを待っています。

Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11302   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
この運動オンチさんの鶏冠は、単冠になっています。
東京うこっけいは、純粋な烏骨鶏だけを交配して作られていますが、天然記念物の烏骨鶏のようには姿が整っていません。
うちの鶏は、懐いてほしくて東京都青梅畜産センターから、生まれてすぐの初生雛のときに引き取ってきました。
通常は、生後1ヶ月たってから譲渡され、その時単冠のものは殺処分されるそうなので、うちに来なければ、こうして大人になることはなかった子です。

毎朝、必ず雄2羽が先頭に立って、水、餌、おやつの準備をせかします。
水や餌を準備していると、私についてくるというより、周りを取り巻いて、注意しないと踏んだり蹴飛ばしそうになるので、簡単な作業に時間を要します。
各自の様子を見ながら、直接手からおやつの青米を食べさせます。
いつも、他の鶏と一緒に食べずに私の後ろに回り、嘴で私のお尻をナデナデして、こっそりおねだりする子がいます。
ついついしぐさが可愛らしくて、他の鶏から見えない位置で、こっそり片手でその子に青米をあげています。

Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11303   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
餌の準備が終わると、巣箱から卵を回収します。
時期によってバラバラですが平均1日で4個くらい、「いつもありがとうね。貰っていきます。」一応毎日声を掛けます。
全部の鶏の顔と性格の見分けがつくのですが、全員いるか点呼して、扉を閉めます。
外遊びが大好きな子が、こっそり庭の側溝の中にいるので、忘れないように小屋に入れます。

休日、小屋の扉を開けていると、アンテナちゃんたちは食事し、周囲の気配を見ながら、雄が2羽連れ立ってパトロールし、安全を確認するように、あとから雌が庭に出ます。
鶏小屋の前に長い鎖でつながれている犬が、一応見張り役をやってくれます(ふたつ下の写真右奥が鶏小屋の扉)。
2羽で一日中競うように雄叫びはしますが、2軒隣で小鳥が鳴いているくらいの小声で、もしまともに大声で鳴かれていたら、近所への迷惑が気になって、とてもこうして暮らしていないと思います。
近所の受験生は、無事に地元の国立と名門私立に合格されたそうで、迷惑掛けなくてよかったと思いました。

Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11304   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
初生雛で購入して室内で手乗り状態に育てたこともあり、家族が外出先から帰ってきたら、鶏小屋からすごく歓迎した声で迎えてくれるし、庭を散歩中なら、ダッシュで走ってきてくれます。
ちょっとでも早く私のところに来ようと、飛べない翼で精一杯羽ばたきながら、勢いをつけて飛んでいるつもりで走ってきてくれます。

雨が降り出したり野鳥の鳴き声が聞こえたりしたら、誰かが知らせるように鳴き、全員ダッシュで鶏小屋に帰っていきます。
用事が済むとすぐ小屋に帰るような感じで、小屋を嫌がらないのは、平日出してやれない身として何だかほっとします。
日光浴をして、砂浴びをしたり(木の根が出るほど穴を掘ります)いっせいに羽つくろいをしたり、恋をしたり、夜になったらまた、お気に入りの止まり木の場所に戻って眠ります。

Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11305   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
無声手術を受けることは、抵抗があったのですが、一度別の飼い主さんのところで暮らしたアンテナちゃんが、すがるように私たちに寄り添ってきて、元飼い主さんは、「何とかちゃっぴーさんのところで飼えないの?」と、寂しそうでした。
悩んだり迷ったりしながら、家族で何度も話し合って、最後までずっと家で飼おうと決めました。
知人のアドバイスどおり、なるべく鶏の様子を見るようにしていますが、「うーん、あはは、やっぱり可愛い。」何年経っても、見れば見るほどしぐさや表情も、ますます可愛らしいな、ヒヨコの頃の面影があって、その子なりの個性もずっと変わらないな、という感想で終わってしまいます。
休みの日は娘が朝の世話を手伝ってくれて、「あはは、可愛い。」そうつぶやくと、「ほんと、可愛いね。」返事が返ってくるというのは、なんと幸せなことかと思います。


Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11306   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/04
ボスくんとアンテナちゃんは、狭いところに隔離されたり、近所とのもめ事を起こすこともなく、のびのびと周囲にも受け入れられ、昼も夜も自由に過ごしています。
来年以降は、鶏も歳をとって、卵をたくさん産まなくなると思いますが、何とかこのままの暮らしを続けていけそうです。
その暮らしと引換えに大きな雄叫びを失いました。
それが良いのか悪いのか、彼らが幸せか不幸か私には永遠にわかりませんが、私に出来る範囲で、彼らのことを大切にしていきたいと思っています。


NO.11314   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ふっきー  2011/05/07
ちゃっぴーさま
こんばんは☆おひさしぶりです。
アンテナちゃんたちととても幸せな暮らしを送られてるのですね。

突然ですが、私はとうとうぴよちゃんたちを手放しました。
こちらで出会えたまりもん様におあずけしたのです。
一時はアンテナちゃんのように手術も考えました。
でもその後、我が家ではちゃっぴーさんのお宅のような快適な暮らしが待っているわけではありません。
狭い小屋での窮屈な暮らしが一生続くのです。。。
この連休、本当に断腸の思いで長野までお届けに行きました。
以後、帰ってから仕事も手につかないほど落ちこんでいます。
毎日ぴよちゃんの小屋を見ては涙が浮かんできます。
まりもん様のところのほうが幸せとわかっていながら、苦しくて仕方がありません。
あの姿にどれほど癒されていたのか、手放してみて初めてわかりました。

いつか、私もこの狭い住宅街を抜け出して、かわいい鶏たちに囲まれて暮らしたいです。
それまで、時々みなさまのカワイイ鶏さんたちを眺めさせてくださいね。

まりもん様、気の強いぴよちゃんと手のかかる子たちですが、どうぞよろしくお願いします。
ちゃっぴーさん、勝手にスペースお借りしてすみません。
どうしても一言お伝えしたくて。。。

Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)

NO.11315   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ルル  2011/05/08
ちゃっぴーさま。

久しぶりにアンテナちゃんたちの様子が拝見出来てテンション上がりました♪元気で良かったです。

家のウコも、そろそろ生後1年、我が家に来て約11ヶ月になります。
現在、抱卵モードに入って4ヶ月が過ぎていますが完全には解除されず、夜はケージで、日中はソファーで座り込みが続いています。
ソファーでの座り込み中、餌・水が欲しい時には嘴で合図をして要求するので完全に介護ウコ状態です。

もしかすると、抱卵モードは解除されていて、
この生活がこの子の生活パターンになってしまったのでは・・・と最近思う様になりました。


運動神経がイマイチなアンテナちゃん、ますます可愛く感じます♪また画像お願いします。


ふっきーさまのぴよちゃんたちが、ふっきーさんの寂しさを
吹き飛ばしてくれるぐらい幸せで居てくれる事を願ってやみません。

NO.11319   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/08
ふっきー様、お久しぶりです、こんばんは。
私はなにぶん素人で、アンテナちゃんたちが幸せかどうかはわからないでいます。
小屋を大掃除した時、夕方になっても小屋に戻ろうとせず、庭の植木の枝に登って夜を明かそうという素振りをしたことがあって、その時は間違いなく不幸だと思っていたみたいです。

ふっきー様の鶏小屋掲示板の写真を見せていただきながら、勝手に夏仕様をあれこれ想像したりしつつ、どうなさっているのかなと気にかかっていました。
お知らせいただいて、嬉しいです。

ぴよちゃんは、里子に出されましたか。
ふっきー様持ち前の行動力で立派な小屋を作られて今日まで元気に育てられ、自然に囲まれた環境で育ててくださる方を見つけて、自分自身ではるばる送り届けてこられて、ぴよちゃんは幸せだと思いますし、ふっきー様もご立派だと思います。

私も以前、自宅で沢山の雄を飼えなくて、烏骨鶏を里子に出したことがありますが、1年ぶりくらいに会いに行ったら、ダッシュで駆け寄って来てくれて、すごく嬉しくて幸せでした。

ふっきー様のところで立派にぴよちゃんを育てて下さり、会いに行くことができるお知り合いを見つけられたこと、ふっきー様の行動力の賜物だと思います。
またいつか、会いに行かれた時の様子など、お聞かせ頂けたら嬉しいです。
新しい環境で、ぴよちゃんたちが幸せでいて下さいますように願っています。
ふっきー様とぴよちゃんの幸せなレポート、楽しみにお待ちしています。

NO.11320   Re: 無声手術その後 (住宅街で鶏を飼っています)  ちゃっぴー  2011/05/08
ルル様、ほんとうにお久しぶりです。
相変わらず可愛らしくておしゃれなウコちゃんの写真を拝見できて、すごく嬉しくて、ほっとしました。
すっかり大人になって、抱卵モード持続中なんですね♪

何事にも不器用なアンテナちゃんも、どうにか元気に過ごしています。
1番運動オンチなのは、アップの写真がある細面の雌なのですが、下に降ろしてあげても、他のウコちゃんたちを押しのけておやつに在り付く器用さもないようで、ついつい止まり木に止まったまま、口元におやつを運んであげてしまいます。
朝起き抜けだと、喉が渇いているようで、餌を飲み込むのも、喉につかえるような様子だったりします。

ついつい、止まり木まで水をコップで持ってきて、運動オンチちゃんがキューっと喉を潤して、そのままおやつを貰うのが、習慣づいている今日この頃です。
そんな様子が、何とも可愛らしいのですけども♪

ルル様のウコちゃんも、生活パターンで習慣づいておられるのでしょうかね。
ルル様とウコちゃんの厚い信頼関係あっての習慣ですね♪
また可愛らしい画像、どうぞよろしくお願いします。

北海道のナッツさん、ウコちゃんその後いかがですか?
そちらはそろそろ桜の季節でしょうか?
どうぞお元気でお過ごし下さいますように。

BACK  INDEX  NEXT