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〜自然卵養鶏法〜からの抜き出しです。 ◎未利用資源の活用 輸入穀物を湯水のごとく浪費する大型工業ようけいは、 今までこそ石油の上にあぐらをかいて全盛を誇っていたけれども、ひとたび石油が不足し、次いで輸入穀物が削減されると、 それは真っ先に破滅的打撃を受けねばならないのである。 人間優先のタテマエから、人間が飢えているのに鶏が飽食することは許されないであろう。 卵肉も食料のうちだとはいえ、それは貴重な輸入穀物を七分の一のカロリーに縮小して生産されるぜいたくな食べ物であるので、飢えのときは卵肉を食うよりも、原穀を食ったほうが七倍もの人間を養うことができるのである。 このイザ鎌倉という一大事が出来したとき、どんなにあわてふためいてももう遅いのであって、 そとき養鶏で生き残るためには、いまから未利用資源活用の小羽数自給養鶏への「対策」と「技術」を持っていなければならないのである。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 現在の日本社会で、原油価格の高騰に伴い、穀物の高騰が頻繁になっている。作者、中島正さんは、この本を書いた時点でこうなることが分かっていたのである。 |