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お互いが理解の上で契約が成立しますが、卵や雛で有れば物により可也の変化のあるのが鶏です「勉強もしないうちに飼育しては質問を繰り返して騒がせる」 販売で〜〜即、純粋、原種とは?例えば優秀鶏から優秀が生まれる確立は無いと話した方が?確立は高い此れくらいです、此れが鶏です。 もし保存鶏が優秀物意外生まれないならば?保存の価値も消えるのです(優勢とは似たものが生まれ、劣勢此れはいろんな色艶鶏が生まれ来ます)劣勢より生まれた物を長く飼育して固定しますと、優勢になるのです。
佐藤様、こんばんは。 上記箇所は、内容的に飛躍し過ぎた部分や明らかに間違った部分があるように思いますので、書かせて頂きます。 長文になりますが、お許しください。
言葉の上で表現するのは難しく、読み手の受け取り方次第ということもあると思いますが・・・・。 まず、取引される状態が「卵や雛」であっても、特定の品種である限り、程度の差こそあれ、凡そその品種の特徴を備えた鶏に成長しなければいけません。その範疇を超えた鶏の出現は、もはや品種ではなく、雑種と言わざるを得ません。なぜなら、個体による遺伝子の発現の程度の差、つまり個体差はあっても、「品種」とは、「他と区別できる共通の遺伝的特性を持った個体群」であるからです。 確かに優秀な親個体から、必ずしも優秀な子供が生まれるとは限らず、そのために、より良い(望ましい)個体を作るべく選抜淘汰を繰り返し、またそのような個体差があるからこそ、品評会なるものが成立するのも事実ですが・・・。
簡単な遺伝の法則は、高校時代に習った方も多いかもしれません。今更の内容ですが・・・、改めて触れてみたいと思います。 鶏の遺伝子は、羽装、羽質、冠の形、毛冠、皮膚色、脚毛、卵殻色等など複雑で、現在なお未解明な部分も多いかと思いますが、少なくとも、優勢遺伝、劣性遺伝についての初歩的な知識は、日本鶏を扱う者にとっては、常識として正しく理解しておくべきではないでしょうか?
優性遺伝、劣性遺伝とは、遺伝による形質の発現の仕方で、顕性遺伝と呼ばれることもあります。時に、漢字を見て、「優れている(好ましい)」「劣っている(好ましくない)」と誤解されている方もいるようですが、これは間違いです。
一組の遺伝子で優勢遺伝子をA、劣性遺伝子をaとします。固定品種の場合、この一組の遺伝子は揃っています(ホモと言います)ので、AA、あるいはaaということになります。仮に雄AA、雌aaとし、この2つを交雑させる場合を考えると、まず精子あるいは卵子が作られる時、減数分裂が起こり、この一組の遺伝子がバラバラ、つまり、雄はAとA、雌はaとaに分かれ、次に交尾し受精が起こるとき、雄から一つ、雌から一つの遺伝子を受け継ぎ、一組つまりAa(ヘテロと言います)となり、この遺伝子を持った雛が誕生します。雛はAaなのですが、見かけ上Aの形質となり、aの形質は現れません(この見かけ上の形質を表現型と言います)。 このAaの子供、つまりF2では、両親F1の遺伝子がいずれもAとaにわかれるので、F2は、AA、Aa、aaの3通りの遺伝子を持った個体が生まれることが判ります。Aは優性遺伝なので、表現型は、AAもAaも同じAの形質、aaの個体のみがaの形質となります。ここでaaはホモとなり固定(再固定)されたと考えますが、これを幾ら長年飼育しても、aa×aaはaaの子供しか生まれませんので、優勢になることは無いことがご理解いただけると思います。また、「劣勢此れはいろんな色艶鶏が生まれる」のは、雑種だからです。なお、Aaが、Aとaの中間型になる場合は、Aが不完全優勢ということになります。 実際には、これらの遺伝子が多数存在(羽装だけでも沢山あります)し、そのそれぞれの遺伝子が作用し、しかも相互に影響する場合もありますので、一度雑種化すると、再固定が容易でないことがお判りになると思います。 貴重な鶏種を安易に、あるいは不注意で雑種化させないことが大切だと言うのはそのためです。
最近、時々話題となっているアローカナ由来の青い卵殻遺伝子は優勢のようですので、上記記述で言えばAAに相当する遺伝形質です。以前に、「3年前に、比内鶏雌を6羽頂まして、アロウカナと交尾させて雛を育て現在8割が青玉を産卵していますがどうやら固定できました」と書かれておりましたが、8割の出現率ということは雑種であることを表しています。 「固定」の意味がご理解できていないようですが、青玉の場合は、あくまで100%の出現率、優勢ホモになったとき、固定できたと言います。
実際の青玉鶏の育種現場では、青い卵殻遺伝子は優勢遺伝のため、その遺伝子の有無は卵を見れば一目瞭然ですが、それが、ホモかヘテロかは区別がつかないので、この点が厄介でしょう。また、卵を産まない雄については尚更です。確認のためには、検証交配を行う必要があります。
掲示板や質問箱を見ておりますと、世間では、青玉を産むはずもない比内鶏(取引時には原種などと説明されたのかもしれません)が青玉を産んで驚かれたというようなトラブルもあるようです。不親切な販売者が十分な説明も無く販売されたのかもしれません。実際青玉は外観を見ても判らない形質ですので、直取引でも説明が無ければ結果は同じです。
上記の通り、雄は容易には判別不能ですので、育種の途中段階(雑種)の雄を、青玉遺伝子の存在を無視し、あるいは持っていないと勝手に解釈し、安易に普通の比内鶏に交配させたりなさらないよう、佐藤様もお気をつけ下さい。
最後に、この場の話題とは関係ありませんが、哺乳類の性染色体は、雄がXY、雌がXXであるのに対し、鳥の場合は、雄がZZ、雌がZWで、性を決定するのは雌側にあることを書き添えておきます。
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