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おっしゃる通りだと思います。
ひよこ釣りのひよこの里親についての問題点は二つあると考えます。
1.飼育動物が死ぬまで世話をする責任がないこと 2.一般的に社会的価値のないものを他人に押し付けていること
1に関しては、 購入者が、動物の世話に責任を持つこと<一時的な物欲 という状態で、自己管理能力が不足していることが問題でしょう。
生物の世話をすること、動物愛護の気持ちをもつことは、 文部科学省が告示する教育課程の基準である学習指導要領により生活科と道徳での教育が義務づけられており、義務教育を受けた人なら、学習しているはずです。
子どもに要求されて購入する大人 →一時的に子どもを喜ばせる、生物に触れさせることが教育になりますか? 後先考えず、動物を購入する姿を、子どもは見ています。 可愛らしいからという理由だけで、世話のことを考えず、生物は購入していいんだと、子どもに教えているのと同じです。
子どもが祭でみたひよこをきっかけに、本当に鶏を飼いたいという気持ちを持てば、しばらくの間、ひよこを飼いたいと訴え続けてくるはずです。
そのような状態になったら、飼育図鑑などを見せながら、家族で話し合い、鶏を飼えば良いのです。
鶏が飼える環境でなけでば、魚類、昆虫、爬虫類などの飼育を考えてみると良いと思います。 ひよこでなくとも、他の生物の飼育を通して共通して学べることはあります。
子どもが友達と祭に行って、勝手に購入 →どうして買ってきてしまったんだと、子どもを責めるのは 間違いです。 祭の屋台で生物(ひよこ・金魚・亀など)が売られていることは 事前に予想できます。どうして子どもに生物を買ってきても 飼うことができないと伝えておかなかったのでしょう。
「事前に生物を買ってきちゃダメって言ったけど、買ってきた。」 →どうして買ってきてはダメなのか子どもに考えさせましたか?もしくは説明しましたか? ただ子どもに「これはダメ」と禁止を押し付けるだけでは、子どもは 納得できません。大人だって理由が分からないのに、規制させられたら、腹が立つでしょう。 買って持って帰っても、なんとかなるだろう、と子どもが思っている と同じようなことが続きます。
2に関しては、 祭で売られているひよこは、 雄の採卵鶏のひよこで、卵を産まないし、肉は旨くないし、育ちは悪いしで生まれた瞬間選別されて殺処分されるという、産業の面では価値のない生物である、 という前提を理解していないということです。
ここで一般的なひよこの価値について考えてみます。 (ペットとしての価値はここでは除きます)
生まれて1週間程度のひよこ(産業廃棄物・生産的価値ナシ・可愛いという価値アリ) ↓ 〜3か月の成長したひよこ(可愛いという価値の低下) ↓ 〜4・5か月の大人に近いひよこ〈大雛〉(可愛いという価値もなくなる)
成長した大人に近いひよこを里親に出すということは、 ひよこが価値のある小さくて可愛らしい時期だけ世話をして、 その後の成長して生産性もなく、可愛らしさもないひよこを他の人に 押し付けているということです。
鶏を譲りうけた人は、その後最低でも6年以上世話をするわけです。 責任を押し付けるということを考えれば、譲る側がお金を払っても よいくらいだと思います。
長々と書きましたが、里親の掲示板で子どもが持ってきて〜、 鶏がかわいそうですが〜、と書いている人は、 自己管理能力がない、子どもの教育ができないと主張しているのと 同じことだと思います。
個人の感想ですが、 ひよこを買ってきてしまったことはもう、しょうがないことなので ペットの処分に困って公園や山に捨ててしまう人がいるなかで、 家族や子どもと話し合い、里親を探されることは良いことだと思います。 二度同じ失敗をするのは問題があると思いますが・・・ |